プロ野球コミッショナーに就く元経団連会長「榊原」はダボハゼ

関電の会長を務める元経団連会長が、貪欲なまでに新たな役職獲得に走る裏事情。

2022年9月号 BUSINESS

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日本野球機構(NPB)の斉藤惇コミッショナー(82)が今年12月に退任し、新たに榊原定征経団連元会長(79)が就任する人事が内定した。榊原氏は新型コロナウイルス禍で打撃を受けたNPBの財政基盤の立て直しや事業拡大に取り組む。だが、経団連会長の経験者がこれまでと全く異なる職務に就くことには、財界内で異論が噴出している。とくに榊原氏の場合、金品受領問題で信用が失墜した関西電力の取締役会長も務めており、同社の信用回復はまだ道半ばだ。「今は新たな役職を引き受ける余裕などないはずだ。新たな役職で失敗すれば、経団連会長という看板にも傷を付けることにもなる」と眉を顰める関係者は多い。それでも榊原氏が新たな役職に意欲的な背景には、出身母体の東レとの冷め切った関係が大きく影響している。実は東レの日覚昭広社長(73)と榊原氏は犬猿の仲で知られ、今や榊原氏と東レは絶縁状態 ………

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