極限を描く「ウクライナ映画」7選

一躍脚光を浴びる鬼才ロズニツァらの作品には、命を賭してでも自由を求める「民衆の執念」が刻まれている。

2022年9月号 LIFE

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ロシアによるウクライナへの侵攻が続いている。日々戦況が伝えられるが、夥しい情報量を前に途方に暮れる人も多いのではないか。両国の歴史をひもとく書籍にあたるのも有用だが、映像でわかりやすく理解したいと思う人も多いだろう。配給会社などは時宜にかなう形で劇映画やドキュメンタリーの良作を日本で公開、または配信サービスで提供してくれている。セルゲイ・ロズニツァという映画監督がいる。カンヌ国際映画祭など世界3大映画祭の常連で国際的な知名度は高いが、日本では長らく公開されず知られていなかった。一躍脚光を浴びたのは2020年にソ連政府が撮り溜めた長大なフィルムを編集したドキュメンタリー「国葬」「粛清裁判」、ドイツ・ベルリン近郊の収容所跡を訪れる観光客をカメラに収めた「アウステルリッツ」が公開されたことによる。また侵攻間もないタイミングで劇映画「ドンバス」が5月 ………

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