中国共産党大会 「小胡錦濤」の処遇が焦点に

「共青団」派の胡春華副首相が習近平を礼賛する長大論文を発表。最高指導部入りの目論見か。

2022年9月号 POLITICS

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秋に開かれる第20回中国共産党大会の準備作業は、夏休み中に行われたと見られる水面下の根回しや駆け引きを経て、最終段階に入った。次期指導部人事は、習近平国家主席が党総書記3選を果たし、ナンバー2の李克強首相も党政治局常務委員として最高指導部に残る見通しだが、それ以外では胡春華副首相(党政治局員)が常務委員に昇進するか、何を担当するのかが注目される。企業人事に例えれば、比較的若い取締役が代表権を持つかどうかという問題だ。胡春華副首相は胡錦濤前国家主席や李首相と同じく共産主義青年団(共青団)のトップ経験者。胡前主席から将来の総書記候補として引き上げられ、「小胡錦濤」といわれたが、習近平政権下で非主流派になって総書記コースから外されたという経緯がある。それだけに、胡副首相の処遇は習主席の政治力や考え方を表すバロメーターとなりそうだ。

「習近平」50回以上言及

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