「ポスト黒田」大本命の雨宮より中曽待望論

「異次元緩和」を理論的に支えてきた雨宮氏への「禅譲」を、 少なからぬ企業人が望んでいないことが判明。

2022年9月号 BUSINESS

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岸田文雄首相が内閣改造と自民党役員人事を敢行した。下馬評では9月上旬ともみられていたが、新型コロナ感染拡大に加え、閣僚を含む自民党議員と旧統一教会とのただならぬ「関係」が相次いで発覚し、大幅な前倒しに踏み切った。「人事」に関しては、意外な決断力を発揮する岸田首相の面目躍如といえよう。こうなると俄然注目が集まるのが、来年4月に任期満了となる日銀の黒田東彦総裁の後任人事。こちらも最有力視される雨宮正佳副総裁に代わって、中曽宏大和総研理事長(前日銀副総裁)待望論が急浮上してきた。「『ポスト黒田』に望ましいのは、中曽さんか元財務官の浅川(雅嗣・アジア開発銀行総裁)」――。7月のロイター企業調査(227社が回答)では、大本命視されている雨宮氏を抑え、中曽、浅川両氏がともに18%の支持を得てトップに並び、市場の話題をさらった。雨宮氏も16%と僅差なだけに「誤差 ………

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