全量出荷停止!トヨタの子会社化も/日野エンジン不正「戦犯4人衆」

長年続くパワハラ体質は親会社譲り。依存する下請けは零細企業が多く、影響が大きい。帰結はトヨタの子会社化か。

2022年9月号 BUSINESS

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トヨタ自動車の子会社でトラックやバスを生産・販売する日野自動車の「エンジン不正」が拡大した。日野は2022年3月、燃費や排ガスのエンジン性能試験に不正があったとして、対象のエンジン4機種を搭載した累計約11万7千台のうち一部のリコールを発表。国土交通省は4機種の型式認証を取り消した。

真実を言うと「お立ち台」

日野が設置した第三者委員会が8月2日に社内調査結果を発表した結果、対象エンジンが26機種、搭載車両も56万7千台にまで増えた。さらに当初の発表では不正開始時期が16年秋以降としていたのが、少なくとも03年以前から行われていたことも分かり、悪質さが増した。日野は01年にトヨタの子会社になって以来、4代続けてトヨタ出身者が社長に就き、生え抜きは今年6月に不正の責任を取って退任した下義生・前会長のみ。21年に就任した小木曽聡現社長もトヨタ出身。社長以外にもトヨタ出身者は多い。親会社の監督 ………

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