「ありえねーよな」/「電撃改造」岸田の大誤算

岸田は周りが思っているよりもずっと萩生田と気脈を通じている。人事は、まず彼の政調会長起用から始まった。

2022年9月号 POLITICS [政局の火種]

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元首相、安倍晋三が7月8日に凶弾に倒れて1カ月余り。首相、岸田文雄は9月に予定していた内閣改造・自民党役員人事を8月10日に前倒しした。東アジア情勢は緊迫の度を増している。8月2日夜に米下院議長のナンシー・ペロシが台湾入りし、翌3日に台湾総統の蔡英文と会談、「米国が台湾と世界の民主主義を守っていく決心は揺るがない。米国は決して台湾を見捨てない」と断じた。これに中国は猛反発し、8月2日から台湾周辺の空海域で大規模な軍事演習を実施した。防衛省によると、4日には大陸の3カ所から弾道ミサイル9発(台湾国防部発表では計11発)を発射、4発が台湾本島上空を通過し、5発は日本の排他的経済水域(EEZ)内に着弾した。日本の領土に最も近い着弾地点は沖縄・与那国島からわずか80キロだった。台湾有事が現実味を帯びる中、「岸田首相が内閣改造を決断したようだ」という情報が永田町に流れた ………

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