発足10年/変容する「原子力規制委」

事故の全容解明は規制当局の重要な使命。山中、片山新体制に問われるリーダーシップ。

2022年8月号 DEEP

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人は歴史的事実を映像や画像で記憶する。東京電力福島第一原発事故を象徴する映像は間違いなく2011年3月12日に起きた1号機の爆発である。2020年6月、事故分析を続ける原子力規制委員会の「福島第一原子力発電所における事故分析に係る検討会」(「検討会」)は、ようやく爆発映像の分析に取りかかった。発生からすでに9年あまりが経過していた。1号機と3号機の爆発はなぜ様相が異なるのか、3号機から立ち上った黒い煙の原因物質は何か、なぜ炎が上がったのかなど、事故原因の究明は今も続く。

修羅場を知らぬ次期委員長

3月12日15時36分、1号機が爆発する瞬間を捉えたのは、福島中央テレビ(FCT)のカメラである。FCTは4分後の15時40分、ローカルニュースで爆発映像を放送した。同時にキー局である日本テレビに対し、全国放送するよう要請したが、日本テレビが放送したのは1時間13分後の16時49分だった。当時の日本テレビ報道局 ………

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