神社本庁「代表役員」不在の異常事態

金刀比羅宮など有力神社の離脱につながった神社本庁のガバナンス不全は、新たな不毛の法廷闘争に突入した。

2022年8月号 LIFE [統理VS総長]

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全国の神社と神職を束ねる宗教法人神社本庁で、代表役員である総長不在の異常事態が続いている。正確に言えば、5月28日の臨時役員会で、神社本庁トップの鷹司尚武統理が芦原髙穂氏を新総長に指名したのだが、田中恆清総長が率いる神社本庁がそれを認めず、地位保全を求める仮処分の申請書を芦原氏が所在する旭川地方裁判所に提出した。総長の座は係争案件となった。6月6日、芦原氏サイドは神社本庁が本部を置く東京都渋谷区の登記所に、代表役員の登記申請を行ったが、法務局は係争となったことで判断を保留、代表役員登記は完了していない。鷹司統理の指名は有効か否か――。詰まるところ法廷ではそこが争われるが「統理vs総長」の争いの背景を説明しなければならないだろう。まず前提として神社本庁の「生い立ち」である。

「伝家の宝刀」を抜いた鷹司統理

第2次世界大戦後、日本を統治していたGHQ(連合国最高司令官総司令部)は、国 ………

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