「後ろ盾」失った日銀・黒田の去就

前任の白川総裁は任期満了の約2カ月前に辞意を伝えた。黒田総裁も自ら幕を引く可能性を否定できない。

2022年8月号 BUSINESS

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安倍晋三元首相が参院選の応援演説中に銃撃され、死去したという悲報は、日銀にも強い衝撃を与えた。とりわけ、安倍氏の指名を受けて2013年3月に就任した黒田東彦日銀総裁にとっては、「悪い円安」の元凶との批判が強まる異次元金融緩和の最大の理解者であり、「後ろ盾」を失ったことになる。その心中はいかばかりか――。「誠に残念でならない。長期間続いたデフレからの脱却と持続的な経済成長の実現に向けて、多大な成果を残された」。黒田総裁は7月8日、安倍元首相への追悼コメントを発表した。アベノミクス「第1の矢」として放たれた異次元の金融緩和は民主党政権時代に日本企業が苦しんだ著しい円高を是正し、巨額の上場投資信託(ETF)買い入れで株高を支えた。一方、10年近く経っても、賃金上昇を伴う2%の安定的で持続的な物価上昇という目標は未達。最近では「悪い円安」や国債の巨額買い入れに ………

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