岸田は「骨無し」骨太の方針

何より足りないのは首相自身の「気骨」ではないか。「妥協の産物」を再生産しているほど、今の日本に余裕はない。

2022年7月号 BUSINESS

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「まるであらゆる具を載せたミックスピザ。でも肝心なものが入っていない……」内閣官房幹部が自嘲を込めて酷評するのも無理はない。岸田文雄政権が初めて取りまとめた「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」の内容だ。首相の理念に基づき、社会保障や財政でどんな新機軸を打ち出すか注目されたが、結果は見るも無残。与党の注文に応じて「贅肉」のごとき政策を次々に加える一方、高齢者負担など骨のある提案は見送る始末。「骨抜き」そのものだった。

高齢者負担増は「落とせ」

今年の骨太は、首相が掲げる「人への投資」を前面に出した。学び直しや教育機会を充実させる方針を盛り込み、企業には男女の賃金格差などの情報開示を求めた。脱炭素にデジタルなど成長分野に集中投資する考えも記した。産業政策や規制改革をテコに経済成長戦略をアピールした安倍、菅政権とは異なり、「人」重視の姿勢は「新しい資本主義」 ………

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