号外速報(5月4日 07:40)
2022年6月号 DEEP
北海道の知床半島沖で26人が乗った観光船が沈没した事故。依然多くの乗客が行方不明となっている大惨事だが、マスコミの取材姿勢は目に余るものがあった。現地で遺族を苦しませる「マスコミ加害」の実態をお伝えする。
事故発生の翌日4月24日朝。知床半島に最も近い女満別空港の到着ロビーを出ると、本誌の特派記者は、その光景にぎょっとした。「NHK様」「日本テレビ様」「TBS様」・・・・・・。タクシーやハイヤーの運転手とおぼしき人たちがにこやかにプラカードを持って並んでいた。まるで慰安旅行の「ご一行様歓迎」の賑わいだ。この日、羽田発の第一便はほぼマスコミで席が埋まった。そんな「ご一行様」が、車で約2時間、観光船が出航した港がある斜里町ウトロへぞろぞろ向かう。当然、小さな港町はマスコミでごった返した。地元で二つしかないコンビニから弁当やおにぎりが消え、漁船の ………
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