プーチンの戦争 「返り血」浴びる日本の覚悟

対露依存でシンボリックな「サハリン2」プロジェクト。中長期的にエネルギー安全保障の痛手になる可能性がある。

2022年6月号 POLITICS [「岸田外交」の試練]

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ロシアのウクライナ侵略が始まって約3カ月。「プーチンの戦争」は長期戦の様相を呈している。この間、ロシア大統領プーチンは首都キーウ(キエフ)制圧に失敗したものの、繰り返し核兵器の使用を臭わせ、対独戦勝記念日の演説で侵略を正当化、東部/南部の完全支配に向けて攻撃の手を緩めようとしない。が、対するウクライナ大統領ゼレンスキーも米欧日などの強い支援を得て徹底抗戦の構えを崩していない。こうした中で注目されているのが、食糧(小麦)と並ぶロシアの戦略物資、エネルギー資源(原油/天然ガス)の輸入をめぐる米欧日の対応だ。エネルギーの対露依存は、「プーチンの戦争」を賄う戦費を支払っていることを意味し、日本、ドイツなど資源小国は特に、そうした批判に敏感だ。今後、「第三次世界大戦」突入へのリスクをはらむ戦局において、両国に自ら「返り血」を浴びる覚悟があるかが問 ………

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