宮崎学死す ヤクザは世間を映す鑑

昭和、平成、令和を駆け抜けた76年の人生は、彼らの盛衰と重なって見える。

2022年6月号 DEEP

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3月30日に亡くなった作家の宮崎学さんは敗戦の年、ヤクザ組織を率いる親分の子として生まれ「ヤクザは世間を反映する鑑(鏡)」と語っていた。そんな彼の昭和、平成、令和を駆け抜けた76年の人生は、ヤクザの盛衰と重なって見える。関係者によると、宮崎さんは入所していた群馬県の高齢者施設で息を引き取った。医師は死因を「老衰」と診断した。腰の病気で運動不足が続き、投薬の影響もあって内臓全体や筋肉が衰えていったとみられる。

「暴対法」「暴排条例」に反対

葬儀・告別式は故人の遺志により行われず、4月3日に東京都内の斎場で荼毘に付された。ゆかりのあった人たちが偲ぶ会をそれぞれ企画しているという。著書や関係者の話では、宮崎さんの父清親さんは、京都の伏見を本拠とするヤクザ組織の寺村組組長。後に会津小鉄となる中島会の舎弟だったが、解体業も営んでいた。宮崎さんが物心ついた頃、寺村組には30~40人の組員 ………

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