「メガ地銀」しずぎんが塗り替える東海勢力図

有力取引先を巡って「愛知・中京連合」 VS 「静岡・名古屋アライアンス」のガチンコが始まる。

2022年6月号 BUSINESS

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全国屈指の規模と業績を誇る「しずぎん」こと静岡銀行(柴田久頭取)は、2022年4月名古屋銀行(藤原一朗頭取)と、包括業務提携「静岡・名古屋アライアンス」を発表した。静岡銀行は20年10月に山梨中央銀行と包括業務提携「静岡・山梨アライアンス」を締結しており、隣接他県とのアライアンス戦略の第2弾となる。独立志向が強く孤高な静岡銀行がいよいよ攻勢に転じ始めたのだ。

地銀最大級のグループへ

今回のアライアンスは、両行の経営の独立性及び固有の企業ブランド・顧客基盤の維持が前提であるものの、相互に株式を持ち合うとしている。なお、静岡銀は、22年10月に持ち株会社を設立予定である。経営統合に関しては各行ともに否定しているものの、将来的に、静岡銀行に加え、山梨中央銀行や名古屋銀行が新設持ち株会社の傘下に入れば、総資産24兆円超え(21年末)の地銀最大級の巨大グループが誕生することになる。「静 ………

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