「濱口竜介」の快挙も虚し 東映・松竹・東宝・角川の凋落

新聞やテレビは絶賛報道を繰り返し、「邦画の復権」と思った人もいるだろが、内実は目を覆うばかり。

2022年6月号 LIFE

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日本映画界の新鋭である濱口竜介監督の映画「ドライブ・マイ・カー」がアメリカ映画界で最高の名誉とされるアカデミー賞国際長編映画賞を受賞したニュースは、日本映画として13年ぶりの快挙として大々的に報じられた。「日本映画ここに在り」「邦画の復権」などと新聞やテレビは型通りの絶賛報道を繰り返し「日本映画も捨てたものではない」と思った人も少なからずいるだろう。だが、内実は単に濱口という一人の才能の勝利であり、日本映画界全体を見渡せば敗北が続いているとしか言いようがない。それほど映画製作配給大手の東映・松竹・東宝・角川の4社を中心とした業界の凋落ぶりは凄まじい。世界の#MeTooから5年遅れで顕在化したハラスメント問題で何も具体策を講じられないことからも明らかだ。

すずめの涙の製作費

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