代表権の付いた会長に就任するが、本当は「会長兼CEO」を狙っていたようだ。
2022年6月号 BUSINESS
NTTが4年ぶりに社長交代する。副社長の島田明が社長に昇格するが、会長に就任する現社長、澤田純には代表権が付く。島田体制は澤田の傀儡政権にすぎず、実態は何も変わらない。
NTT社長の在任期間は5~6年というのが相場。前社長だった鵜浦(うのうら)博夫の在任期間は6年だった。しかし澤田は「会長に就くばかりでなく、CEO(最高経営責任者)職の兼務を目指していた」とNTT関係者は今回の人事の裏側を明かす。欧米企業では会長がCEOを兼務し、社長がCOO(最高執行責任者)を兼ねるケースが多い。「澤田はそれに倣おうとした。成長戦略など島田に任せる気は微塵もない」(同)。なぜか。「澤田はどれだけ長くてもあと2年で社長は退かないといけない。しかし会長に就任すれば2期4年は続けられると考えた」(前出関係者)澤田が注力する次世代通信規格「6G」向けの光通信技術「IOWN(アイオン)」。NT ………
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