次期戦闘機開発に漂う「自滅」

三菱重工、IHI、ロッキード、ロールス・ロイス…。呉越同舟で次期戦闘機開発が危うい。

2022年6月号 BUSINESS

  • はてなブックマークに追加

岸田内閣の閣僚らが大型連休中に世界各地を外遊した。新型コロナウイルスの蔓延でここ2年間は自粛してきたため、3年ぶりの再開となった。

住まいでもめるようなもの

このうち岸田文雄首相はインドネシアとベトナム、タイ、バチカン、イタリア、英国を訪問した。インドネシアは今年のG20の議長国。ベトナムは歴史的にロシアとのつながりが深く、タイはウクライナ侵攻を続けるロシアへの直接的な批判を控えている。ロシアとどう対峙するかで翻意はさせられなくとも、くさびを打ち込んでおく必要があると判断して訪れたのだろう。バチカンを訪問したのは岸田首相が「核兵器なき世界」をライフワークとしており、主張が同じローマ教皇フランシスコとの会談を望んだため。イタリアのドラギ首相との面会はG7首脳の中で唯一会談していなかったからとされるが、バチカンのついでに寄ったということなのだろう。こうしてみると英国を訪問 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。