31歳のデジタル変革担当大臣 プーチンの足元を掬った「フェドロフ」

2022年5月号 BUSINESS

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2022年の今、ロシアと戦っているのはウクライナだが、日本も120年近く前、この北の大国と戦火を交えたことがある。日露戦争だ。明治維新で生まれたばかりの日本が、無我夢中でロシアと戦う様を描いた司馬遼太郎の名著『坂の上の雲』。そのあとがきに司馬はこう記している。「軍事学的な基準よりも、素人の国際ジャーナリズムが一戦局ごとに日本の勝ちを宣伝し、素早く世界中に宣伝してロンドンの金融街だけでなく、ペテルブルグの宮廷までにそれを信じさせたのである」「極端にいえば満州の陸戦における行司役はタイムズとロイター通信であった」出来立ての国民国家であった日本にとって、喫緊の課題は資金調達であったと司馬は指摘する。武器や戦艦を売ってくれる、国債を引き受けてくれる諸外国の存在がなければ、大国ロシアとの戦争は継続できなかった。そこで日本政府が力を入れたのが英米に対する ………

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