認知症薬撤退でエーザイ「時間稼ぎ」

新薬が効かないのは半ば自明。それをトップが「想定外」と嘯いた背景に後継者問題がある。

2022年5月号 BUSINESS

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エーザイが米バイオジェンと共同で進めてきたアルツハイマー型認知症治療薬「アデュカヌマブ」が暗礁に乗り上げた。バイオジェンとの契約を変更して販売や開発から手を引き、この新薬ビジネスから事実上、撤退することを決めた。もっとも不慮の事象で夢の新薬が潰えたなどという話ではない。アルツハイマー新薬事業はすでに撤退戦に入っており、創業家出身でカリスマの内藤晴夫CEOが時間を稼ぎながら後退し始めたというのが実態だ。

「史上最悪の医薬品承認」

2021年夏、アデュカヌマブの承認プロセスを巡り、米国で騒動が起きていた。医薬品の承認を司る米食品医薬品局(FDA)が猛烈な非難にさらされていたのだ。「米近代史上、最悪の医薬品承認になるだろう」FDAに助言する外部の諮問委員会のメンバーとしてアデュカヌマブの評価に関わった米ハーバード大学医学大学院のアーロン・ケッセルハイム教授のコメントだ。教授を含め ………

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