進駐軍で崩壊寸前「NTTドコモ」

NTTによる完全子会社化、グループ再編で恨み節が続出。恐ろしいほど進む士気低下。

2022年5月号 BUSINESS

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NTTの完全子会社になったNTTドコモは7月に組織再編を実施、新ドコモとして船出をするが、それを前に内部がぐらついている。「ドコモ進駐軍」の評判の悪さが原因だ。

無くなるドコモ文化

「同僚と会って話すのは、ほとんど会社の現状に対する愚痴ばかり」。中堅社員は最近の社内状況をそう嘆く。ドコモは傘下にNTTコミュニケーションズやNTTコムウェアなどを抱える。7月の再編はこれら子会社の組織のガラガラポンも含まれている。その目玉がドコモの法人事業部とNTTコムの法人事業部の統合だが、前出の中堅社員によると、それぞれにぶら下がる子会社の統合を巡ってひと悶着があった。ドコモ傘下の子会社は本社の法人事業を支援するという立場で、主にコスト削減などに貢献する役割を担う。一方のNTTコムの子会社はそれぞれが顧客を抱えているので、事業の収益責任を負わされている。形式上は同じ子会社でも実態は全く違う ………

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