これで何人目?セブン&アイ「商品開発本部長」の受難

井阪社長のマイクロマネジメントがグループ運営の停滞を招き、その実力に疑問符がつき始めている。

2022年5月号 BUSINESS

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「これで何人目なんだ」3月上旬、有力食品メーカーの間で、一気に駆け巡ったニュースがある。部下から報告を受けた首脳が発した言葉なのだが、正確には、「犠牲者は。」が続く。ビジネスの世界ではあまり見聞きすることのない言葉だ。震源地はセブン‐イレブン・ジャパン。グループの成長を牽引してきたPB(プライベートブランド)のセブンプレミアムの開発の陣頭指揮を執ってきた高橋広隆氏が「秘かに同社を去ったのではないか」という噂が駆け巡ったのだった。高橋氏といえば大ヒットとなった100円コーヒー「セブンカフェ」を手掛け、その手腕が高く評価されてメディアにも頻繁に登場していた。そんな高橋氏だが昨年1月、取締役執行役員商品本部長の重責からQC・物流管理本部長に異動し、3月にはサステナビリティ推進室長にも就いた。セブンイレブンOBによると「華の商品本部長を張った人物が就く役職 ………

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