「検事が司法取引まがい自白強要」広島市議ら逆襲

司法取引まがいの捜査を主導した当時の特捜部長、森本宏東京地検次席検事の責任は重い。

2022年4月号 DEEP

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検察当局は2019年の参院選広島選挙区を巡り、河井克行元法相夫妻から現金を受領し、検察審査会(検審)が「起訴相当」と議決した地元議員らを起訴または略式起訴する方針を固めた。検事から「目的は河井氏なので、あなたには何もするつもりはない」と言われて自白したという議員が現れ、司法取引まがいの違法捜査の有無も公判の争点に浮上するとみられる。元法相は東京地裁判決で、妻案里元参院議員を当選させるため、広島県議や広島市議、元議員秘書、選挙スタッフら100人に票の取りまとめなどの選挙運動を依頼し、その報酬として現金5万~300万円計約2871万円を渡したと公選法違反(買収など)の罪を認定され、懲役3年などを宣告された。現金160万円分は、案里氏も共謀したとして執行猶予付きの有罪判決を受け、夫妻の判決はともに確定している。案里氏は当選無効となった。一方、東京第6検審の議決要 ………

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