伊豆山土石流 天野二三男氏と現場を歩く

天野氏は違法盛り土を重ねる業者の右代表で、死者多数の土石流災害の被疑者として警察がターゲットにしている。

2022年4月号 DEEP [「前所有者」の言い分]

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熱海市の伊豆山神社は、源頼朝と北条政子が結ばれた場所で、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の舞台となっている。長い石段を登って境内に上がると、眼前に熱海市街と熱海湾が拡がる絶景である。同時に、熱海市伊豆山地区は、昨年7月3日に発生した大規模土石流によって、「違法盛り土」を全国的に検証し直す場所となり、政府は「1年以下の懲役または50万円以下の罰金」を、「法人罰金3億円以下」として懲役も大幅に引き上げる方針を固めている。そのために伊豆山地区住民は大きな犠牲を払った。約5万6千立法メートルの土砂が、家屋を押し流しながらアッという間に約2キロ下の伊豆山港に到達。27名の方が亡くなり、今も1名の方が行方不明。被害者遺族の気持ちは癒えぬままだ。

百条委員会が4月下旬に証人喚問

崩落現場は、伊豆山神社をさらに遡った逢初川(あいぞめがわ)源頭部の標高約390メートルの地点で、伊豆山地区の「赤井谷」と ………

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