前進どころかお先真っ暗「長崎IR」

3千億円超の経済波及効果をぶち上げるが、資金の出し手は不明。新幹線は部分開業……。

2022年4月号 LIFE

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「長崎IR誘致に前進」「維新推薦の大石県知事誕生へ」――。2月21日、株式新聞やモーニングスターなど投資家向けメディアにこんな見出しの記事が流れた。20日に投開票された長崎県知事選で自民党県連と日本維新の会が推薦した新顔の大石賢吾(39)が4選を目指す現職の中村法道(71)を僅差で破り当選。カジノ推進の維新系候補誕生で長崎IR(統合型リゾート)計画が一気に進展し、エイチ・アイ・エス(HIS)などが関連銘柄として浮上すると見立てた。だが、実情は真逆。プロジェクトは空中分解寸前なのだ。票差はわずか541。大激戦を制した大石は初登庁日となった3月2日、記者会見で「山積する課題で差し迫っているのはIR。スケジュールに合うように取り組む」と意欲を示した。年内に全国で最大3カ所が選ばれるIR設置地域。整備計画の国への提出期限は4月28日でそれまでに公聴会や議会での議決を終えなけれ ………

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