「番頭」が引退! トヨタ「大輔世襲」に布石人事

オールトヨタで自民党に擦り寄る。権勢を振るった「番頭」は引退。副社長制度が復活。いよいよ地ならしが始まった。

2022年4月号 BUSINESS [世襲後の支援を模索]

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愛知県の大村秀章知事が3月2日、元トヨタ自動車社員で前衆議院議員の古本伸一郎氏(57)を副知事に起用する人事案を発表、県議会に同意を求めた。この人事は、来年の県知事選の布石と見る向きがあり、中部政財界の一部では「知事を3期務めた大村氏が国政に復帰し、その後任に古本氏が就く可能性が高い」と言われ始めた。

愛知11区から愛知県知事が出馬か

古本氏はトヨタ労組出身。豊田市を中心とする小選挙区の愛知11区で旧民主党から出馬し、トヨタの組織票をバックに圧倒的な強さで6期連続当選していた。2020年に立憲民主党と国民民主党が合流すると新党には参加せずに無所属となっていたが、昨年10月14日の衆議院解散当日に記者会見して突如、不出馬を表明した。トヨタ労組は1969年に組織内候補を国会に送り出して以来、50年以上議席を確保してきたが、古本氏の引退を受け、今後は与野党の全面対立が前提の小選挙区には組織内候補 ………

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