みずほの時限爆弾、外国債券に「巨額含み損」

みずほFGが抱える含み損は1645億円にのぼり、もはや「お手上げ状態」(みずほFG幹部)

2022年4月号 BUSINESS

  • はてなブックマークに追加

「お家芸」のシステム障害が相次いでいるみずほフィナンシャルグループ(FG)。2月1日に就任した木原正裕新社長の下で再スタートを切ったばかりだが、社内で「時限爆弾」と呼ばれていた大手自動車部品メーカーのマレリホールディングスが3月1日に事業再生ADR(裁判外紛争解決手続き)の利用を申請し、早くも試練に直面している。メインバンクであるみずほ銀行の貸出債権は約3600億円。大規模な債権カットが避けられそうにないことから、みずほ銀行は今期、多額の引当金計上が不可避な情勢だ。加えて、ロシア向けの債権約2200億円も大部分が貸し倒れる恐れが浮上している。第3四半期までに通期目標5300億円に迫る4786億円もの当期利益を上げてきたが、大幅な後退を余儀なくされそうだ。実は、みずほFGが抱えるさらに深刻な時限爆弾は他にある。有価証券運用で目が飛び出るほどの金額になっている「含み損 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。