崖っぷち! 三木谷楽天が命運を託す「アミンと矢澤」

リスクを恐れぬ40代コンビが奇想天外なやり方でNTTドコモなどの既得権益を切り崩していけるか。

2022年4月号 BUSINESS [「切り札」コンビ]

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楽天グループが創業以来最大のリスクテイクに挑んでいる。2月14日に発表した2021年12月期の最終損益は1338億円の赤字。3期連続で累計約3千億円の赤字を計上したことになる。昨年春に参入した携帯電話事業で巨額の設備投資を続けているからだ。アンテナの数が足りていないため「楽天モバイルはつながりにくい」という報道も多い。だが会長兼社長の三木谷浩史(57)の目には全く別の景色が見えているようだ。2月25日には楽天モバイル副社長のタレック・アミン(49)をCEO(最高経営責任者)、副社長の矢澤俊介(42)を社長に据える人事を発表した。乾坤一擲の勝負になる携帯電話事業は、参入以来、三木谷が先頭に立って引っ張ってきたが、アミンと矢澤に後を任せ、勝利を確信したかのように本陣に戻った。楽天の最大のリスクは「携帯電話ネットワークの完全仮想化」という、世界でまだ誰も実用化していな ………

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