自民党農政トップに就いた江藤拓。「昵懇だ」という男が競艇養成所入学の口利きをしていた。
2022年3月号 POLITICS
「宮崎の山猿」を自称、自民党内では農林族として知られる江藤拓が昨年11月、農政の仕切り役とされる党の農林・食料戦略調査会長に就任した。2003年に初当選、現在までに当選7回。農水省の政務三役や党農林部会長なども歴任している。19年には農水相に就いたが、感染拡大が続いた豚コレラをめぐり「そもそも神様が悪いと思っている」と発言。野党側から責任回避だと批判され、発言撤回に追い込まれるなど舌禍事件を引き起こした人物だ。
4年間務めた元文部科学相の塩谷立の後任人事として注目されていた調査会長ポスト。「誰もが森山さんが就任すると思っていた」と党関係者は言う。「森山さん」とは前国対委員長の森山裕のこと。事前の予想が覆ったのは政調会長の高市早苗が江藤の起用を独断で決めたためだ。江藤は昨年9月の自民党総裁選に高市が出馬した際の推薦人になり、側近議員として知られる。 ………
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