「再生エネバブル」終わりの始まり

自民党再生エネ族が猛反発。ライバル業者は「いきなり価格破壊が起きた」とうめく。

2022年3月号 BUSINESS

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電力業界に衝撃が走った。脱炭素に向けた次世代の再生可能エネルギーとして期待が高まっている洋上風力発電をめぐり、昨年末に政府が実施した秋田県沖や千葉県沖など3海域の事業者公募で、三菱商事を中心とする企業連合が3件すべて落札する独占受注を演じたからだ。今回の入札には東京電力や東北電力などの大手電力がそれぞれ連合を組んで参加したが、三菱商事連合は他社に比べて圧倒的な価格差をつけた。今回の洋上風力入札は、太陽光発電に続く再生エネバブルの再来を期待する思惑を打ち砕き、「バブルの終わりの始まり」を告げる契機になりそうだ。

再生エネ関連銘柄に冷や水

経済産業省と国土交通省が共同実施した洋上風力の事業者公募の対象は、秋田県能代市・三種町・男鹿市沖(出力48万kW)と同県由利本荘市沖(82万kW)、それに千葉県銚子市沖(39万kW)の3海域だ。洋上風力は安定的に風が吹く海域が適地となる。政府は ………

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