NTT「IOWN構想」はiモードの二の舞い

澤田純社長は意気揚々と「IWON」の旗を振っているが、グループ内でさえ行く末を案じている。

2022年3月号 BUSINESS

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「GAFAに対抗してゲームチェンジを起こす」「ゲームチェンジャーになれる」――。報道各社のインタビューや公の場で、事あるごとに、こう言って憚らないNTTの澤田純社長が推進する次世代情報通信基盤「IOWN(アイオン)」構想の雲行きが怪しくなっている。2030年頃に商用化が見込まれる「6G」に照準を合わせ、世界展開を目論むが、構想自体が難解なうえ、GAFAを敵に回したため、仲間づくりに四苦八苦している。グループ内でさえ利用者へのメリットを疑問視する向きもあり、世界展開に失敗したNTTドコモのⅰモードの二の舞いになりかねない。そもそもIOWNの呼称が広がらないうえ、ネットワークや半導体の伝送を従来の電子から光に転換し、電力消費を大幅に抑えた超高速・大容量・低遅延な情報通信基盤をつくるという壮大な構想は……まるで雲をつかむようだ。NTTは既存の100倍の高速通信を、従来の100分の1の ………

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