地銀「おひとり様」持ち株会社7行の行く末

広島、北國、沖縄、十六、中国、伊予、静岡と続々誕生。背中を押した金融庁の責任は重い。

2022年3月号 BUSINESS

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地銀再編や地銀衰退が叫ばれて久しい。足元の業績は前年比増加傾向にあるが、政府のコロナ支援策などで上積みされた部分もあり、人口減少が進むなか先行きが厳しいことに変わりはない。ネット銀行など異業種の進出も続き、地銀は、店舗の統廃合を急ピッチで進めている。今年4月には、青森銀行とみちのく銀行が経営統合して持ち株会社を設立し、同年10月には、愛知銀行と中京銀行も経営統合に伴い持ち株会社を設立するなど、生き残りをかけた地銀再編も進んでいる。

掌を返して設立に走る

かように困難な状況下、地銀業界では奇妙なことが起きている。他行との経営統合を伴うことなく、ただ単に持ち株会社を設立したり、傘下にぶら下げる子会社を多く設立する動きがあるのだ。口火を切ったのは、広島銀行だ。2020年10月、持ち株会社「ひろぎんホールディングス」(ひろぎんHD)を設立、広島銀行を筆頭に、広島銀行の子会社だ ………

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