横浜「花博」開催は風前の灯

新交通システム「上瀬谷ライン」の開業断念。逆スパイラルの原因は、菅前首相の「凋落」。

2022年2月号 LIFE

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横浜で2027年3月から半年間の予定で行われる国際園芸博覧会(花博)が迷走している。広大な跡地利用のテーマパークが決まらず、それに伴い、新交通システム「上瀬谷ライン」の開業は、花博開催に間に合わないことになった。花博は、90年、大阪で開かれた「国際花と緑の博覧会」に続く国際博覧会で、「花」「緑」「農」「食」「大地」などをキーワードに園芸空間を演出、来場者約1500万人を見込んでいる。だが、現段階で「開催」を意識している人は少なく、盛り上がりに欠ける。上瀬谷ラインの開業断念はその象徴だが、そこに横浜を仕切ってきた菅義偉前首相の「凋落」を感じる人は少なくない。山下埠頭での横浜IR(カジノを含む統合型リゾート)失敗に続くプロジェクト迷走の原因は、どこにあるのか。

車両が「鉄くずの塊」になる

花博の会場は、横浜市の瀬谷区と旭区にまたがる米軍の上瀬谷通信施設跡地。東京ドーム約50個分、24 ………

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