「サンフェニックス粉飾倒産」主犯は強欲会計士

破綻直前の保有現預金は2700万円。 簿外には10億円の小切手債務も。 まだまだ尾を引きそうだ。

2022年1月号 DEEP

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「社会福祉法人サンフェニックス」(広島県福山市)を巡る破綻の余波が広がっている。58億円余りの負債を抱え東京地裁に民事再生を申し立てたのは9月28日。その後、隠れグループ法人が相次ぎ発覚、連鎖倒産はとどまるところをしらない。問題の特異性を物語るのはサンフェニックスを経営していた佐藤裕紀理事長の本業が公認会計士だった点(10月25日に業務廃止)。登録は1997年。事務所は東京・霞が関にあった。業界活動にはいたって熱心で、政治団体「日本公認会計士政治連盟」においては直近、6人いる副幹事長の1人として国会対策局と組織局を担当。会報の編集人を務めていた時期もある。さらに佐藤氏は慶應義塾大学の同窓会活動にも熱心(88年に商学部卒)。5千人超の会員を擁し職種別で最大組織の「公認会計士三田会」では幹事などを務め、自らの事務所は様々な会合の事務局を担った。「三田会に入る ………

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