そろり「安倍離れ」岸田外交

最大のリスクは「対中関係」。饒舌、多弁を弄する安倍晋三が、冷静に向き合おうとする政府間対話を掻き乱す。

2022年1月号 BUSINESS [波乱要因は「安倍」]

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ハト派・宏池会出身30年ぶりの首相・岸田文雄は、第二次内閣の組閣に当たって、元首相・安倍晋三が難色を示した林芳正(岸田派)を外相に抜擢、安倍外交とは一味違った外交を展開しようとしている。岸田は外相時代、安倍首脳外交を4年8カ月にわたって下支えし、米大統領オバマの広島訪問や日韓旧従軍慰安婦合意などで実績を挙げた。にもかかわらず、終始、安倍の影に甘んじた。が、首脳外交を推進する責任者となった現在、日本外交の基軸・米国との同盟強化を図りつつも、アジア地域の秩序維持をリードする日本に向けて、持論の「信頼」に基づく外交を目指す。とりわけ対中外交では、台湾問題に頻繁に言及して中国を挑発する安倍の手法とは一線を画す。外相・林を前衛に置いて、中国との安定的な関係を築こうとしている。

「友情より打算」の林外相人事

新たなコロナ変異株オミクロン感染が世界中に広がる中、外交活動は各国とも、 ………

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