甘利仕留めた郷原「落選運動」

選挙中も個人の落選運動を受けて個人として活動することに制限はなく、少なからぬ影響力。

2021年12月号 DEEP

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10月31日投開票の衆院選神奈川13区で、野党の新人に競り負けた甘利明氏(72歳)。比例南関東で復活当選(13回目)したものの、自民党幹事長はわずか1カ月で辞任せざるを得なかった。弁護士の郷原信郎氏(66歳)が現金授受問題の説明責任を果たしていないなどとして展開した「落選運動」が奏功したとみられ、こうした落選運動は今後の選挙に影響を与える可能性がある。

郷原弁護士自ら街頭演説

甘利氏は1983年に父正氏の議席を受け継ぎ、86年に解党した新自由クラブから自民党に移籍。通産政務次官、党商工部会長、労相、党筆頭副幹事長、衆院予算委員長、経済産業相、規制改革担当相、党政調会長などを歴任し、出世の階段を登ってきた。しかし、第2次安倍晋三政権で経済再生担当相だった2016年1月、週刊文春が「甘利氏は千葉県にある建設会社の総務担当者から、道路整備を巡る補償金交渉を有利に進められるよう相手方の都市再 ………

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