みずほ「メガバンク」脱落 2年連続「全銀協会長」辞退

金融庁検査が年をまたぐのは間違いない。またも全銀協会長を辞退する醜態を晒すことになる。

2021年12月号 BUSINESS

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銀行業界の「顔」として、名だたるバンカーがその座に就いてきた全国銀行協会の会長ポスト。歴代会長を振り返っても、「預金の神様」と称された中村一策(日本勧業銀行)、「三菱UFJの中興の祖」たる岸暁(東京三菱銀行)、「最後のバンカー」と呼ばれ剛腕を振るった西川善文(三井住友銀行)など、錚々たる顔ぶれが並ぶ。ところが、この誉れある全銀協の次期会長を決められない事態が起きている。全銀協会長は、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行のメガバンク3行の頭取(または各グループの持ち株会社社長)が輪番制で務めている。例年であれば、毎年10月の理事会で次年度の全銀協会長が内定するが、今年は人知れず内定が見送られた。理由は、みずほ銀行で年明けから相次いでいるシステム障害への金融庁検査が長引いているためだ。

金融庁が前代未聞の処分

そもそも本来は、今年度の全銀協会長をみずほフィナンシャルグ ………

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