「プーチン批判」の編集長にノーベル平和賞/ロ大統領報道官が祝意/裏でKGB筋が支援か?

号外速報(10月20日 07:50)

2021年11月号 DEEP [号外速報]

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ロシアのウラジーミル・プーチン政権への批判を続ける『ノーバヤ・ガゼータ』(新しい新聞)のモスクワのオフィスには6人の記者の写真が飾られている。プーチンが大統領に就任した2000年以降に殺害された同紙の記者たちだ。10月8日、ノーベル平和賞受賞の報を受けた同紙編集長ドミトリー・ムラトフ(60)は、6人の同僚の名を一人一人挙げ、「ノーベル委員会は死後には賞を授与できないために彼らの代わりに私に授けた」と表明した。これは偽りのない彼の本音だろう。

ロシア反体制派が眉をひそめる出資者

ムラトフには2015年に取材したことがある。ウクライナに侵攻したプーチン政権のプロパガンダによりナショナリズム一色に染まった社会に真実を突き付ける軋轢について語りながら、ムラトフはこんなことをもらした。「それでも過去5年は成功している。誰も記者が殺されていないのだから」ノーバヤ・ガゼータは言論弾圧が強まるなかで、 ………

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