NHKの「暗闘」 安倍・菅去って「NHK支配」はどうなるか/ノンフィクションライター 森功

安倍・麻生の後ろ盾によってできた岸田政権はかなり不安定だが、少なくとも「菅推しの板野会長説」は吹っ飛んだ。

2021年11月号 DEEP [一大転機!]

岸田文雄政権の誕生により、9年近く続いた安倍・菅による官邸一強支配は、いったん幕を下ろした。この先、首相の岸田が安倍晋三や麻生太郎による傀儡政権批判をどう払拭できるか。そこが新たな首相にとっての試練となる。一方、NHKにとっても今度の政権交代は大きな転機となり得る。これまで何度も書いてきたように、安倍・菅政権によるNHKのコントロールは明らかだ。もとをただせば、その源流は第一次安倍政権の菅総務大臣時代にさかのぼる。菅は2007年6月、安倍の財界応援団「四季の会」の中核メンバーである富士フイルム会長の古森重隆をNHK経営委員長に送り込んだ。古森は、自民党が下野した民主党政権時の経営委員長としてアサヒビール元会長の福地茂雄を会長に推薦した。さらに古森の盟友であるJR東海会長の葛西敬之が11年1月、東海の副会長だった松本正之をNHK会長に送り込んだ。

「葛西・杉田」という強力なライン

案に違うとい ………

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