「第6波」は必ず来る! 岸田総理に「三つの課題」/医療ガバナンス研究所 上昌広

三密対策から空気感染対策への転換、ワクチン追加接種の可及的速やかな開始、経口治療薬モルヌピラビル確保が急務!

2021年11月号 LIFE [「お手並み」拝見]

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新型コロナウイルス(以下、コロナ)との戦いが「クライマックス」を迎えようとしている。それは、今冬、過去最大の流行を経験することになるからだ。コロナの流行には季節性がある。オックスフォード大学が提供する「Our World in Data」によれば、2021年に入り、世界の感染者数のピークは1月11日、4月26日、8月26日だ。日本は1月11日、5月14日、8月25日。世界も日本も、冬、春、夏と、ほぼ4カ月ごとに流行を繰り返している。今冬も流行すると考えるのが自然だ。問題は、夏と比べ、冬の流行の規模が大きいことだ。昨冬の日本の感染者数のピークは人口100万人あたり51.1人(21年1月11日)で、昨夏(11.0人、20年8月9日)の4.6倍だった。冬に感染が拡大するのは、新型コロナに限らず、コロナウイルス属に共通する傾向だ。国立感染症研究所は「(季節性コロナは)5年間の平均報告数では、夏季(7~10月) ………

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