興銀・長銀・日債銀「3兄弟の末路」

みずほ凋落の戦犯「長男」、新興SBIに呑まれそうな「次男」、今や最先端デジタル銀行に生まれ変わった「三男」。

2021年11月号 BUSINESS [数奇な運命]

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1952年に長期信用銀行法が制定され、日本興業銀行(興銀)、日本勧業銀行・北海道拓殖銀行の支援を受けた日本長期信用銀行(長銀)、旧朝鮮銀行の残余財産を基にした日本不動産銀行(のちの日本債券信用銀行=日債銀)の3行が設立された。債券発行により資金を集め、設備資金の供給で高度成長期の日本を支えた。長期信用銀行(長信銀)への就職希望だった筆者がまだ学生だった頃は、バブル絶頂期で、邦銀が世界の時価総額ランキングを席捲し、就職人気ランキングも上位を独占していた。親族の紹介で当時の大蔵省金融検査部の某課長のところに就活相談に行くと、「君、何大学だっけ?」「Aの数はいくつ?」とギロリとした目つきで品定めされながら、「興銀は東大閥だからやめとけ」、「長銀は派手だけど……(危ないから)やめとけ」、「日債銀は意外にいいぞ」と言われたのが思い出される。しかし、バブル ………

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