立役者急逝「キリン人事」に暗雲

国内シェア争いでアサヒを逆転した救世主の急逝は、今後の人事に深い影を落とす。

2021年11月号 BUSINESS

  • はてなブックマークに追加

キリンホールディングス(HD)傘下のビール大手、キリンビールを悲劇が襲った。社長を務めていた布施孝之が9月1日、心室細動のため急逝した。61歳だった。

異例の長期政権

早稲田大学ではバレーボール同好会に所属したスポーツマン。大柄な体格ながら愛嬌のある笑顔で人を惹きつけ、社内や取引先の多くの人から愛された。死去の一報を受け、ライバルのアサヒグループホールディングスやサントリーホールディングスの経営トップも追悼コメントを発表するほど。人格者として有名だった布施の早すぎる死を多くの関係者が悼んだ。キリンHDにとって布施の急逝はかなり大きな損失といわれている。2015年にキリンビール社長に就任して以降、「負け組」となっていた同社を立て直した最大の功労者だったからだ。営業体制の見直しや商品開発のテコ入れ、若手社員の育成に向けた対話など、布施が打った施策は数多い。それが奏功 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービスです。年間定期購読をご契約の方は無料でご利用いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※ご利用いただけるサービスは購読コースにより異なります。詳しくはこちらをご覧ください)。