新官邸の要「開成閥」嶋田隆首相秘書官

故与謝野馨の懐刀として頭角を現し、経産官僚に強いアレルギーを持つ財務省内にも「嶋田ファン」。

2021年11月号 POLITICS

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10月4日、岸田文雄首相率いる新政権が発足した。その数日前、岸田を支える首相官邸の陣容が伝わると、霞が関に衝撃が走った。元経済産業事務次官の嶋田隆(61)を首相秘書官の筆頭格に起用したからだ。経産次官経験者を最側近の秘書官に迎えるのは異例も異例だ。「チーム岸田」では嶋田以外にも開成高校出身が目立つ。気心の知れた嶋田らを知恵袋に、9年に及ぶ安倍・菅時代との違いを、如何に打ち出すか見ものだ。

財務省も「官邸入り」を歓迎

「まさか嶋田が? 噓だろう」ある中央官庁の幹部は「嶋田首相秘書官」の報に驚きの表情だ。現役時代「経産キャリアのピン中のピン」と謳われた嶋田は、岸田と同じ開成高から東大工学部計数工学科に進み、昭和57年に旧通商産業省(現経産省)に入省した。同期には長年、安倍の首相秘書官を務めた今井尚哉、元資源エネルギー庁長官の日下部聡(現三菱電機役員)、Jリーグの立ち上げで名高 ………

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