快走テスラに忍び寄る「内憂外患」

米当局が事故調査を開始した。中国依存の懸念も浮上、米政府とは溝という課題も。

2021年10月号 BUSINESS

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電気自動車(EV)大手の米テスラが広報部門を廃止したのは2020年のことだ。「イーロン(・マスク最高経営責任者=CEO)は超合理主義。自分の発信力が高いので、不要と判断したのだろう」(同社元幹部)。爾来、取材の窓口を失った気の毒なテスラ番の記者は、マスクCEOのツイッターを確認するのが日課となっている。

「目標株価は150ドル」

そのツイッターで人工知能(AI)の説明会を開くと告知したのは6月下旬のこと。当初は「1カ月ほどで」と説明していたものの、8月も半ばを過ぎてようやく開催と相成った。当日も遅れに遅れて始まったが、しびれを切らした参加者も思わず笑う場面が用意されていた。頭部を黒、体を白く塗った「ヒト型ロボット」が登場し、キレキレのダンスを披露する。実はこのロボットの中身は人間というオチがつくのだが、マスクCEOは「当社の自動車はタイヤ付きのロボットのようなものなので、我々はお ………

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