「食うか食われるか」藤澤信義VS此下益司

JトラストとAPFグループが繰り広げる絶滅戦争。株主総会を乗り切れない昭和HDは陥落寸前。

2021年10月号 BUSINESS

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JトラストとAPFグループが4年越しで繰り広げる絶滅戦争が重大局面を迎えつつある。現下の焦点はAPFグループの本丸とも言える昭和ホールディングス(HD)を巡る攻防。じわじわと包囲網を狭めるJトラストを前に、昭和HDは株主総会を乗り切れない事態に追い込まれ、もはや陥落寸前だ。「議長は私が代行します!」6月25日に都内で開かれた昭和HDの定時株主総会は冒頭から荒れた。議長が開会を宣言するや、議場から声が上がった。発言者は英領バージン諸島(BVI)にある「A.P.F.Group」(APFG)の代理人を名乗っていた。会社側の取締役選任案を蹴飛ばし、自らがその場で読み上げた候補者4人を選任しようというのだ。これまで提出された大量保有報告書や、昭和HD自らの適時開示によれば、APFGは58.4%の株式を保有。子会社にあたる明日香野ホールディングス(東京都千代田区)の分も合わせれば保有割合が63.5 ………

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