電気興業前社長「交際費」のセコい使途

セクハラや企業統治が議論の的になっている間はまだいいが、不明朗な交際費が業務上横領に当たるとすれば話は別だ。

2021年9月号 BUSINESS

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大規模な隠し損失を穴埋めするような、やむに已まれぬ事情があったわけではない。政官界工作のためのどす黒い裏金作りもない。業界に覇を唱えようとする猛々しい野心もなかった。あったのは自らの小さな欲望を満たそうとする、中学生の万引きのような不正だった。かと言って、上場企業の経営トップによる不正であり、問題を矮小化するわけにはいくまい。女性社員に対するセクハラや不明朗な交際費支出などが原因で、社長だった松澤幹夫氏が6月に退任に追い込まれた、電気興業(東証一部)の迷走劇である。風評の悪化を避けるため、同社は法の抜け穴を潜るようにして松澤氏の醜聞を取締役会会議室に封じ込め、その責任をうやむやにしようとした。当初は監査法人にも隠し通そうとした記録が残っているうえ、松澤氏の処分が適時開示の対象にならないよう、給与の自主返納の体裁にした。不祥事を隠蔽しよう ………

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