検査不正に揺れる三菱電機の「黒歴史」

腐敗の根っこは社長を10年、会長を5年務めた進藤貞和氏が、名誉会長に就任した1985年に遡る。

2021年9月号 BUSINESS

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鉄道車両向け製品の不正検査などの引責で杉山武史社長が7月28日付で辞任し、後任に漆間啓専務が昇格した三菱電機。杉山氏が取締役や執行役から外れて特別顧問に就き、柵山正樹会長が留任することに違和感を感じる向きも多い。だが三菱電機の変則的トップ人事は今に始まったことではない。三菱電機は1921年に三菱造船(現三菱重工業)の電機製作所(神戸)が分離独立して誕生した。第一次世界大戦後の好景気が終わり、戦後恐慌で1920年3月15日に株価が暴落した。その翌年の発足に際し、武田秀雄・初代会長は「これからは電気の時代。しかし今、世の中は大変な不況にある。当社はこの苦しさに耐え、永遠に発展しつづけていかなければならない」と述べて社員を鼓舞した。そこから100年が経過した。創業100周年記念の特設ホームページで杉山氏は「三菱電機グループ15万人のひとりひとりが、共に社会で生きる ………

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