電力「互助会」いよいよ崩壊

北陸電力への「ミルク補給」が停止。東電や関電に求心力はなく、「ムラ社会」は崩壊の道。

2021年9月号 BUSINESS

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不条理だらけの電力業界で「鉄の規律」が緩み始めた。関西電力と中部電力が、2011年3月の東京電力福島第1原子力発電所(イチエフ)事故以来動いていなかった北陸電力志賀原発(石川県)2号機からの「買電料」支払いを、今年3月末で停止。推計で年間150億円とされる実態のない支出を止めるのに10年を要した。経営の合理性を求める矛先は業界各社が同様に架空の「買電料」を収めてきた日本原子力発電(東京・台東)にも向かう。電力市場の健全性を損なってきた「互助会」体質の綻びは必然だが、それでも正常化への道程はあまりに長い。

10年間不稼働のまま

志賀原発への「買電料」停止が明らかになったのは6月25日に開かれた関電株主総会でのこと。同原発はイチエフ事故発生当日の11年3月11日に定期検査に入って以来運転を停止しており、かねて「脱原発」を訴える株主らが「対価なき支払い」と批判してきたが、総会でエネル ………

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