「東燃」元社長の静かすぎる訃報

鈴木一夫氏はエクソンモービルと対峙した日本人トップ。合併したENEOSからの発表なし。

2021年9月号 BUSINESS

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5月28日、ENEOSホールディングス(HD)の名誉顧問、渡文明氏の「お別れの会」が帝国ホテル東京で最も大きな宴会場である「孔雀の間」で開かれた。祭壇にはENEOSのブランドマークを模したオレンジ色と黄色の花があしらわれた、事実上の社葬だった。会には菅義偉首相も出席。新型コロナウイルスの感染拡大の緊急事態宣言下にもかかわらず、経済界、政界から多くの人が集まった。三菱石油、九州石油、新日鉱HD、東燃ゼネラル石油。同業他社を次々と呑み込み、「ENEOS」ブランドの下に、旧日本石油の業界内での圧倒的な地位を築いた功労者を、ENEOSは最大限の扱いで見送った。ところで渡氏が84歳で亡くなったのが昨年12月24日。その2カ月前の10月23日、現在のENEOSホールディングスに連なる会社の元社長が静かに他界している。

「アジアで最も強い製油所」

東燃ゼネラル石油元社長、鈴木一夫氏。享年73歳。東燃ゼネラルの日本人トップ ………

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