格安携帯エックスモバイル「怪しい提案」商法

数年内のIPOめざす「期待のベンチャー」が投資家に怪しい提案。ジャパンライフ事件で問題になった「オーナー商法」のスキームそのもの。

2021年9月号 BUSINESS

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ドコモなど3大キャリアから回線を借りるMVNO(仮想移動体通信事業者)で「エックスモバイル」(東京都渋谷区)という企業がある。PR大手のベクトルも出資し、現在資本金は20億円、数年内のIPO(新規株式公開)も視野に入っているという期待のベンチャーだがひとつ気になることがある。氷川きよしを宣伝に起用した大容量定額のモバイル通信サービス「限界突破WiFi」が人気を博しているようだが、無料配布する端末の資金調達が追い付かないのか、投資家に「端末を買い取って預ければ高利回りが得られる」などと怪しい提案を行っているのだ。事実確認を求めた本誌の質問状に「今回はご縁がなかった」などと回答を拒否した。本誌が入手した「限界突破WiFiレンタル事業概要」(STRICTLY CONFIDENTIAL)と題したパワーポイントの資料によれば、投資家はエックスモバイルからWiFi端末を1台につき1万円で購入し ………

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