米ロックフェラー財団の恐るべき「未来シナリオ」

『1984年』の現代版。コロナ禍で監視・検閲が横行する全体主義国家への移行をまざまざと予言。

2021年8月号 BUSINESS

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米ロックフェラー財団が2010年5月に公表した「未来シナリオ」の報告書が、その10年後に到来したコロナ禍とポストコロナに向けた世界の変化を驚くほど克明に描き出していたと、密かに注目を集めている。世界の大手マスコミはほとんど報じていないが、この報告書は、新型ウイルス発生による世界的なパンデミックとロックダウン、経済の崩壊、そしてそれらの必然的結果としての政府による厳格な監視.統制社会への移行をまざまざと予言していた。

「シナリオは予測ではない」

54ページからなる報告書が描いた「シナリオ」によると、2012年、長年予想されていた大規模パンデミックが発生し、世界人口の約20%が感染し、わずか7か月で800万人が死に至る。人と物の国際的な移動や観光業が停止し、国際的なサプライチェーンは断ち切られ、オフィスビルや商店は何か月も閉鎖される。米国は国外渡航「自粛」などの寛容な措置を取ったが、そ ………

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